_/_/_/_/_/_/_/ 真善美メールマガジン No.18 _/_/_/_/_/_/_/_/

_/_/_/ 心を豊かにするためのヒントと
_/_/_/ 心を豊かにするビジネスとその成功要因について
_/_/_/ ご紹介するメールマガジンです。

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 2007.08.05 _/_/_/


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心を豊かにするためのヒント
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■前回、前々回と
 「与えること」
 の大切さについてご説明しました。


 与えるといっても
 必ずしも物質的なものばかりでなく

 今のこの状況で
 自分は何を与えられるだろうか
 自分に何ができるだろうか

 という発想をすることが大切です。


 それだけで
 問題解決のあり方が全く変わります。



■目の前の問題から

 如何に自分の責任を回避するか
 如何に相手に責任を押し付けるか
 如何に自分の取り分を多くするか

 を考えていると
 問題はいつまで経っても解決しません。


 解決したとしても
 相手との言い争いになり
 信頼関係は破壊し
 長期的に多くのものを失ってしまいます。


 その結果
 心の豊かさまで失われ
 ますます幸福から遠ざかってしまうことになります。



■しかし、

 目の前の問題を解決するために
 自分に何ができるか

 と考えれば
 いくらでも解決策は出てきます。


 世の中に生じている様々な問題は
 当事者が自分自身の問題として捉え
 真剣に解決策を考えれば
 解決できるものがほとんどです。


 それを
 自分だけの利益や体面を考え
 少しでも自分の責任を回避し
 自分の利益を多くしようとするから
 問題が複雑化するのです。


 自分に何ができるか、という視点を持てば
 たとえ仮に解決できなくても
 相手と信頼関係を構築でき
 さらに自分自身に問題解決のノウハウが蓄積されます。



■他人を変えることは難しいですが
 自分を変えることはできます。


 まず
 自分に何ができるか
 自分は何を与えられるか
 を考える。


 そのように考えることで

 自分のペースを保ち
 相手との信頼関係を築き
 様々な問題を解決し
 自身の問題解決能力も高める

 ことができるのです。



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心を豊かにするビジネス
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■前回、
 福島正伸さん主催のセミナーで
 レーシングドライバー
 中野信治さんから伺ったお話を
 ご紹介しました。


 今回はもうひとつ
 印象的だった中野さんのお話を
 ご紹介します。



■中野さんがミラノでの
 F1ドライバーとしての契約更改交渉で
 交渉が決裂してしまったときの話です。


 中野さんは、契約交渉を担当していたエージェントから
 「残念なことに交渉が決裂した」
 との連絡を電話で受けました。


 ショックで失意のどん底にいた中野さんは
 しかしせっかくイタリアに来ているのだからと
 気分を取り直して、洋服の買い物に出掛けました。


 前述の通り、中野さんは
 生活のすべてをF1ドライバーになることに投下しているため、
 日本にいるときでさえ洋服の買い物をした経験が無かったのですが
 何故か買い物に出掛ける気になったそうです。



■そして
 ジョルジオ・アルマーニに行くつもりが
 間違ってエンポリオ・アルマーニに行ってしまい
 希望の品が無かったので再度G・アルマーニに行こうとした道で 

 契約交渉していたF1チームのオーナーに似た人と
 偶然すれ違ったのです。


 そのオーナーは、
 普段はミラノではない別の場所で仕事をしているため
 中野さんは「人違いだろう」と思ったそうです。


 そして50メートルほど進んだ後
 やはり似ている、ということで駆け戻ったところ
 何と、その本人でした。


 オーナーは、たまたま別の契約交渉で
 ミラノに来ていたのです。



■そこで中野さんは、通訳を介して
 何故契約交渉が破綻してしまったのか
 その理由を再度説明してほしい、と申し出ました。


 すると、中野さんがエージェントから聞いていた話と
 別の理由で交渉が決裂していたことが分かりました。


 その場で、再度事情を説明したところ
 「それなら契約できる」ということになり

 そのままオーナーオン会社に電話し
 無事契約が成立し、
 F1ドライバーとして生き残ることができたのです。



■普段買い物をしない中野さんが
 たまたま店を間違え、別の店に行こうとする道端で

 同じく普段はミラノにいないオーナーと
 偶然にも道ですれ違い、

 交渉決裂から契約成立に急展開し
 F1ドライバーへの道が繋がった。


 そんな出来過ぎた話があるはずがない
 と思われるかも知れません。


 中野さん自身も、
 何故そんな奇跡が起きたのか
 全くわからないと仰っていました。


 しかし、
 偉大な結果を残されている人は
 たいてい同じような逸話を持っています。



■これは
 現代の科学では説明不可能なのでしょう。


 しかし、
 現代科学で説明できないから信用しない
 というのは、逆にむしろ非合理なことだと思います。


 すべてを現代科学で説明できると思うことの方が
 遙かに非科学的です。


 単に、人間の知能が
 宇宙のルールを説明できるほど
 十分には発達していないのでしょう。



■このように書くと
 すぐに宗教や信仰と結びつけ
 拒否反応を起こす方もいらっしゃると思います。


 しかし
 宗教や信仰と結びつけなくても

 この世の中には現代科学や人間の知能で説明できない
 何か大きな力が働いていると考えるのは
 悪いことではないと思います。


 現代科学では説明できない「何か」を肯定すると
 宇宙の根本的なルールを感じやすくなり

 そうすると、無駄な労力を投じることなく
 自然と物事がうまくいくようになります。



■特定の宗教や信仰に依存するのは
 自己の自立を妨げるリスクがあります。


 超常現象を無闇に信じて現実から逃避したり
 信仰に過度に依存して自分の判断力を失うのは
 避けなければなりません。



■あくまでも

 自分の頭で考え
 自分の心で感じる

 ことが大切です。


 そのうえで
 現代科学で説明できない「何か」を拒否するのではなく

 強い意志を持って努力していれば
 不思議なことが起こり得る

 ということを素直に信じても
 何も損なことはないのではと思います。