_/_/_/_/_/_/_/ 真善美メールマガジン No.17 _/_/_/_/_/_/_/_/

_/_/_/ 心を豊かにするためのヒントと
_/_/_/ 心を豊かにするビジネスとその成功要因について
_/_/_/ ご紹介するメールマガジンです。

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 2007.07.29 _/_/_/


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心を豊かにするためのヒント
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■前回
 「与えること」
 の大切さについてご説明しました。


 多くの人にとって
 与えるという行為は
 心理的な抵抗があると思います。


 人はどうしても

 自分のものを与えてしまうと
 自分の持分が減ってしまうのでは

 という感覚を抱いてしまいがちです。


 その原因は
 目に見えるおカネやモノだけに
 焦点を当てているからです。



■確かに、おカネやモノは
 与えれば減ってしまいます。


 実は、おカネやモノも
 与えることで増えるという法則があるのですが
 その点は別の機会に書きたいと思います。


 しかし、繰り返しますが
 おカネやモノは
 幸せになるための一つの手段であって
 それ自体が目的ではありません。


 おカネやモノを奪い合ったり
 奪われないように疑心暗鬼になったりして
 幸福を感じる心を汚してしまっては
 本末転倒です。



■そして何より大切なことは

 【幸せを感じる心、つまり幸福感は
 分け与えることで増える】

 というです。


 これは極めて重要な点です。


 幸福感は
 一人で味わっているよりも
 他者と分け合う方が
 より深く感じることができるのです。


 幸福感は、人との関係性によって
 より強化されるものです。


 一人だけで得られる満足感は
 単なる自己満足に過ぎません。


 本当の意味での幸福とは
 大切な人と分かち合うことによって
 得られるものなのです。



■このことに気付けば
 おカネやモノを独占しようとする行為が
 馬鹿馬鹿しくなります。


 先ほども述べたように
 おカネやモノを独占して
 心を汚してしまっては
 分かち合うことで得られる幸福感を
 みすみす失ってしまうからです。


 分かち合う喜びを大切にすることができれば
 人々は、限られた資源を奪い合い
 醜い争いや悲しい戦争をせずに済むのではないか
 と思います。



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心を豊かにするビジネス
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■先日、いつもお世話になっている福島正伸さんが主宰された

 『夢と勇気と笑顔の会
 夢への挑戦 〜不可能を可能にする生き方を学ぶ〜』

 に参加してきました。


 このセミナーは、

 パリ・ダカールラリーで日本人として初めて総合優勝され
 WRCでも日本人として初優勝した後二連覇も達成された
 ラリードライバーの篠塚建次郎

 日本人として初めて
 世界三大レース(F1モナコGPINDY500、ルマン24)
 すべてに参戦を果たした
 レーシングドライバー中野信治

 全ろうのハンディを持ちながら
 アシスタントプロ試験をトップ合格され
 障害者として初めてプロテスト合格、
 PGAティーチングプロ資格を取得された
 プロゴルファーの佐藤裕児氏

 という驚異的な実績を残されている3名と
 福島さんのパネルディスカッションという
 素晴らしい企画でした。


 非常に勉強になるお話が多かったのですが

 その中でひとつ
 中野信治さんから伺ったお話を
 ご紹介させて頂きたいと思います。



■中野さんは、
 15歳でF1ドライバーになることを決意されて以来
 「F1ドライバーになる」という目的に
 生活のすべてを合わせたとのことです。


 お酒や好物のデザートも一切口にせず
 テレビも一切見ず、遊びらしい遊びもせず
 ひたすらトレーニングや必要な知識の習得に
 励まれました。


 大変印象的だったのは
 そのようなストイックな、一見辛そうな生活を
 「努力していると思ったことは無い」
 と仰っていたことです。        


 F1ドライバーになりたいという夢が明確であったため
 すべてをその夢の実現に投入するのは自然なことで、
 努力しているとか、辛いとか苦しいという感情が
 湧いてこなかったとのこと。



■この言葉は、非常に示唆に富んでいます。


 私自身も経験がありますが
 自分が納得できない仕事をしているときは
 やらされ感が生じてしまい
 どうしても辛い、苦しい、という感情が湧いてきます。      


 しかし逆に、自分のやりたいことが明確であり
 その実現のために努力しているときは

 肉体的には結構大変なことをしていても
 辛い、苦しい、という気持ちにはなりません。


 何か障害や困難にぶつかっても
 それを乗り越えることで
 さらに実現に近づくことができると思えば

 障害や困難さえ楽しくなってきます。


 その障害や困難の難易度が高ければ高いほど
 貴重なノウハウを蓄積できると思えば

 障害や困難に対し感謝の念さえ湧いてきます。



■言い換えれば

 【辛い、苦しい、努力している
 という感情が湧いてくるうちは
 それは本当に自分のやりたいことではない】

 ということではないかと思います。


 この真善美メールマガジンでも
 すべてに対して感謝する
 ことの重要性をご説明していますが、

 自分のやるべきことが明確になれば
 自然と何事に対しても感謝できるようになる
 と思います。



■これは何も
 自分のやりたい仕事だけをしていればいい
 というわけでは決してありません。


 自分のやるべきことを明確にするのと
 自分のやりたいことだけをやるのとは
 全く異なります。


 そうではなく

 自分が何をしたいか
 世の中をより良くするために自分に何ができるか

 を突き詰めて考え、それを明確にすることが大切です。


 そうした「志」が明確になれば
 一見つまらなそうに見える仕事や基礎力の習得、
 様々な障害や困難さえも

 辛い、苦しいなどという感情は生じず
 むしろ感謝の念を持って取り組むことができる

 ということだと思います。



 もうひとつ、大変興味深いお話があったので
 次回ご紹介したいと思います。



_/_/_/ お知らせ _/_/_/


■8/4(土)に、NPO法人S-E-E主催の

 『10代を真剣に考える一日 第四章』
 http://www.s-e-e.jp/

 が開催されます。


 S-E-Eは、
 現役の教師でもある新間竹彦さんが設立されたNPO
 私も大変お世話になっています。

 S-E-Eさんについては、別の機会にまたご紹介しますが
 今回は取り急ぎ、今週末のイベント告知だけさせて頂きます。



■『10代を真剣に考える一日』は、

 「輝くオトナになりたいな」と思ったら、
 輝いているオトナに聞いてみよう

 「輝くオトナを育てたいな」と思ったら、
 輝くオトナが、どんな育てられ方をしたのか聞いてみよう

 という本田晃一さんが考案されたキャッチフレーズが示すように


 10代の若者が、輝いて生きている大人たちに会い
 直接話を聴ける場を設けることで

 自分が将来何をしたいのか
 自分は何をすべきなのか

 を真剣に考えるきっかけを与えることを
 目的とした一大イベントです。


 2004年に第一回が開催され
 第三回では何と参加者が1,000人を超えました。


 実際に親子で出席された方の中には

 思春期を過ぎて親子の会話が少なくなっていたのが
 イベントをきっかけに会話が増え、
 手伝いをよくするようになり、読書までするようになった

 という方もいらっしゃいます。



■今年は、前回よりも規模は縮小されていますが
 前年に負けない豪華な講師陣を揃えられています。


 「テレビ・チャンピオン」「世界一受けたい授業」でおなじみの
 移動動物園ZOOKISS園長 島田直明氏

 NPO法人居酒屋甲子園 理事長 
 居酒屋「てっぺん」代表取締役 大嶋啓介氏

 「這い上がり」「君の力になりたい」 
 オープンハートの会 代表 古市佳央氏

 JAPAN元気塾代表理事
 「不良のカリスマトレーナー」 加藤秀視氏



■もちろん、10代の若者だけでなく
 全ての年代の人にとって
 刺激的かつ有意義な内容になるはずです。


 しかも、これだけの内容でありながら
 参加費はわずか3,000円です。


 これは、儲けを度外視して
 少しでも多くの若者に輝くきっかけを与えたい
 という新間さんの想いの表れです。


 直前のご案内で恐縮ですが
 ご都合のつく方は是非ご参加ください。
 http://www.s-e-e.jp/