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_/_/_/_/_/_/_/ 真善美メールマガジン No.16 _/_/_/_/_/_/_/_/
_/_/_/ 心を豊かにするためのヒントと
_/_/_/ 心を豊かにするビジネスとその成功要因について
_/_/_/ ご紹介するメールマガジンです。
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 2007.07.22 _/_/_/
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心を豊かにするためのヒント
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■今回は
【与えること】
の大切さについて考えたいと思います。
■私の好きな言葉のひとつに
【You are what you give.】
というものがあります。
Who am I ?
私は誰か?
という問いに対して
名前、職業、役職、肩書き、資格、人種、性別
などを抜きにして
もっと本質的に、自分は何者であるか
それを突き詰めて考えてみましょう。
そうすると、結局のところ
【You are what you give.】
つまり、
貴方は相手に対して
相手を幸せにするために
何を与えられるのか
によって、貴方の存在が定義される
のではないかと思います。
■名前や肩書きなどは
人間の本質ではありません。
会社に勤めているうちは年賀状が何百通も来たのに
退職後は数えるほどしか来なくなった
という話を聞くことがありますが、
それは肩書きや所属組織に頼り
自分自身が人間として
周りに何を与えているかを
真剣に考えていなかった結果かも知れません。
■与えるといっても、それは
おカネやモノを与えることを
必ずしも意味しません。
自分の衣食住を最低限にして
全てを他者に与えることができれば
それは大変素晴らしいことです。
しかし、よほどの聖人か
偉大なリーダーでなければ、
自己を犠牲にしてまで与えるというのは
難しいと思います。
人は、自分が幸福であれば
他者に幸福を分け与えることができます。
そのためにも
まずは自分のできる範囲で与えることが
大切ではないかと思います。
■与えるというのは、
おカネやモノというよりも
相手のことを真剣に考え
自分の知識や経験を活かして
自分の出来ることをする
ことに意味があります。
相手のためにできることは
無限にあるはずです。
相手のために何かアイディアを考えたり
有益と思われる情報を提供したり
自分の経験を活かしたアドバイスをしたり
ということには、際限はありません。
常に、自分に何ができるのか
を考え続け、貢献するための能力を磨き
実際に相手を支援することで
相手の役に立つ能力や経験が蓄積され
更に相手の役に立てる
という好循環に入ります。
■相手のために自分に何ができるか
を真剣に考えると
今までに自分が得た知識や経験が
世の中の役に立つ
という事実に気付きます。
自分の知識や経験に
意味を見出すことができるのです。
「今までの自分の経験は
このためだったのか」
ということに気付き、
それによって
自分の存在価値を
再確認することができます。
だからこそ
貴方が何を与えられるか
によって
貴方の存在が定義されるのです。
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心を豊かにするビジネス
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■今回は
らーのろじー株式会社
http://www.learnology.co.jp/index.html
をご紹介します。
同社は
コーチングの第一人者である
【本間正人さん】
が設立された会社で
【学習学】
を広めるべく
研修や講演など様々な活動をされています。
■学習とは
「外界を認知し、自らの特質を活かして、
可能性を開花し、環境に適応する」一連の営みである
と本間さんは定義されており、学習学は
「人生から学び、人として成長する」
ことを理念としたものです。
この真善美メールマガジンも
心を豊かにし、人として成長することを理念としているため
私自身も本間さんのお考えには大変共感しています。
■本間さんは、人としての成長は
従来の学校教育のように
知育に偏ったものではなく
徳・知・体・感
のバランスの取れた視点が必要である
とされています。
従来から
「教育学」という学問については
様々な研究が為されてきました。
しかし教育とは
文字通り「教える」側の観点に基づくものであり
学ぶ側の視点が欠如していたために
一方的に教え、既存の知識体系を
効率的に身に付けさせることに焦点が置かれていました。
そうした知識体系を身に付けることも
当然重要ですが
学習学では
変化する外部環境に対して
学習者自らが適切な目標設定・アプローチをすることで
人として成長することを目指しています。
■本間さんは、
学校の先生を対象として
学習学やコーチングの研修を多数実施されています。
最近でも、鳥取県教育センター主催の教頭研修で
県内の小中高校の教頭先生280名を集めて
大研修会を開催されたとのことです。
言うまでも無く
学校の先生の役割は、極めて重要です。
学校の先生がどのような信念を持ち
またどのような方法論を持って
子供たちに接するかが
その子供の人格形成に多大な影響を与えます。
しかし日本では
教師に対する社会的の評価が不当に低いのが現実です。
また十分なトレーニングを受けることも無く
未熟なまま教壇に立つことを余儀なくされています。
これは、教師一人ひとりの本来の能力が低いのではなく
コーチングなど適切なスキルが身に付いていない
ことに問題があります。
本間さんの研修は
そうした現状を変える大きな力になる
と思います。
■最近では、マサチューセッツ工科大学などをはじめ
一流の大学が、すべての授業内容をインターネット上で
公開するEラーニングを導入しようとしています。
Eラーニングでは、教室の空間的制約がないため
理論的には、学生数を無限に大きくすることができます。
こうなると、質の低い授業しかできない大学は
淘汰を余儀なくされるでしょう。
以前、
情報通信革命が進むと
最高レベルのものだけが生き残り
単に情報を提供するだけでは付加価値を生まなくなる
という点をご説明しましたが
教育の場でも同じことが起きています。
最高水準の授業がインターネットで公開されれば
既存の大学は、インターネットによるEラーニングではなく
人と人がリアルな場を共有するシーンにおいて
どこまで付加価値を高められるか
が勝負所になります。
そうすると、教育者には
「人を育てる機能」
「学習者の学びをサポートする役割」が
求められてきます。
そうした意味でも
本間さんの取り組みは、
まさに現代の世の中で必要とされている
と思います。
■本間さんの
『入門ビジネス・コーチング』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569614418/
『ほめ言葉ハンドブック 』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569659233/
もお勧めです。
特に『ほめ言葉ハンドブック』は
今までありそうで無かった
褒め言葉のボキャブラリーを増やすための本です。
人は褒めることによって成長します。
しかし褒めようと思っても
自分自身のボキャブラリーが貧弱であるために
言いたいことを十分に表現できないもどかしさ
を感じることがあります。
日本語はニュアンスの異なる様々な表現を持った
美しい言語です。
特に褒め言葉というポジティブな言葉は
どれだけボキャブラリーがあっても
多すぎるということはありません。
是非ご一読ください。