_/_/_/_/_/_/_/ 真善美メールマガジン No.5 _/_/_/_/_/_/_/_/

_/_/_/ 心を豊かにするためのヒントと

_/_/_/ 心を豊かにするビジネスとその成功要因について

_/_/_/ ご紹介するメールマガジンです。

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 2007.05.06 _/_/_/



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◆心を豊かにするためのヒント◆

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■何度も繰り返しになりますが、

 幸福を感じるのはあくまで人の心であり

 どれだけおカネやモノがあっても

 心が幸福を感じることができなければ

 意味はありません。




■私がそういう思いを強くしたひとつのきっかけは

 タイでの経験です。



 仕事の関係で、タイに数日滞在したのですが

 日本よりもGDPで見れば遥かに小国であるこの国で

 私が最も驚いたのは

 人々の笑顔

 でした。




■その笑顔に最初に触れたのは、宿泊先のホテルです。

 ホテルの教育が行き届いていたのかも知れませんが

 すれ違う人が皆、手を合わせて、笑顔で挨拶します。

 その笑顔は、営業スマイルのような不自然なものではなく

 本当に心から、優しい笑顔をしているのです。




■それはホテルだけでなく、

 レストランや、道を歩く人々も同じでした。

 もちろん、全ての人が笑顔であったわけではありませんが

 少なくとも活き活きと、楽しそうに生きているのを感じました。




■そして、数日の滞在の後、日本に帰国したとき

 道を歩く人々の覇気の無さに愕然としました。



 日本では

 ほとんどの人が、猫背で、うつむきがちで

 眼には力が無く、口をへの字にして

 いかにもつまらなそうに歩いている。



 どうしてみんな

 こんなに疲れた、死んだような眼をしているのだろう。




■日本は、タイよりも遥かに多くの物質が溢れ

 一人当たりの所得もタイとは比べ物になりません。

 それなのに

 笑顔の人がほとんどいないのは何故なのか?



 人と争い、おカネやモノを奪い合って

 家族や友人との時間を犠牲にして

 経済を発展させてきた結果が

 これなのか。



 それでは一体

 人々は何のために苦労して

 働いているのか。

 

 そうした想いを抱かずにはいられませんでした。




■もちろん、だからといって

 経済活動には価値が無い

 原始共産主義に戻るべきだ

 などと主張するつもりはありません。




■しかし、どれだけおカネやモノが溢れても

 人が幸せにならなければ意味が無いのではないか

 少なくとも、これだけ経済的に豊かでありながら

 多くの人が疲れ笑顔を忘れてしまっている日本は

 何かが根本的におかしいのではないか

 そうした原体験が

 私の問題意識の根底にあります。




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◆心を豊かにするビジネス◆

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■私自身、上記のような問題意識を有していますが

 世の中を良くしていくためには

 単に心を豊かにすべきと訴えるだけではなく

 それをビジネスにしていかなければならない

 と考えています。



 そうでなければ

 世の中に大きな影響を与えることが

 難しいからです。




■今回は、前号の続きです。



 前回、情報通信革命の進展により

 他社には無い、独自の価値を生み出さなければ

 存在意義を失ってしまう世の中になった

 という話をしました。



■それでは、

 他社には無い、独自の価値

 はどのようにして生まれるのでしょうか。



 その独自の価値を生み出すのは、

 人の「想い」や「信念」であると考えています。




■従来、ビジネスにおいては

 情報が非常に大きな価値を持っていました。



 例えば、旅行代理店というビジネスを考えてみると

 かつては一般の人にとって

 航空券や宿の手配というのは簡単ではありませんでした。

 目的の場所にどういった宿があるのか

 その宿にはどういったプランがあるのか

 交通手段は何がいいのか

 そうした情報を、自分で調べるのは楽しいものですが

 その時間を節約したい場合には

 情報や経験を蓄積している旅行代理店が役立ちます。




■しかし今や、それらの情報のほとんどは

 インターネット上で手に入ります。

 情報の質や鮮度さえ

 旅行代理店よりもインターネットの方が

 信頼度が高いという状況にあります。

 

 そうすると、旅行代理店は

 情報の非対称性によって得ていた収益を

 もはや得られなくなります。




■もちろん、手間を代行する対価としての

 手数料は得られますが、

 その対価は大きな金額は期待できません。

 その結果、多くの旅行代理店が

 価格競争に陥っています。




■これは何も、旅行代理店に限りません。

 消費者が本当に得たいと思う価値(この場合は旅行)と

 消費者との間をつなぐビジネスは

 どれも同じ状況にあります。



 この点は重要なので

 次回詳述したいと思います。