No.067 科学信仰の問題点

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_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 2008.07.13 _/_/_/

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科学信仰の問題点
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■今までにも何度か申し上げているように
 この真善美メールマガジンのテーマは

 「心の豊かな社会を創る」
 「人を幸せにする企業を増やす」

 という点にあります。


 しかし残念ながら、
 このような「心」や「幸せ」をテーマにすることには
 「科学的でない」という理由で
 反発されたり無視されたりしてしまいます。


 その原因として、現代社会においては
 この「科学的」であることが絶対的な基準になっている
 ということが挙げられるでしょう。


 すべてを科学的に証明できると考えることほど
 非科学的なことはないにもかかわらず、

 科学的でなければ真理ではない
 という考え方は厳然とした力を持っています。



■しかし改めて言うまでもなく
 科学には限界があります。


 もっとも大きな限界は
 科学では再現可能性が最重要視される
 ということです。


 つまり、同じ条件で実験した場合には
 同じ結果が得られるものでなければ
 科学的とはみなさない
 ということです。


 この再現可能性が担保されることで
 科学文明は大きく進化しましたが、

 その結果、再現可能性が担保できないものは
 非科学的であるとして排除されてしまう
 という悪影響をもたらしました。



■しかし冷静に考えてみれば
 現実の世界においては再現可能性が無いことの方が
 むしろ自然です。


 何より、人間そのものに再現可能性がありません。


 人間の細胞を一度壊して、また同じ配列に戻したとしても
 その前後で同じ人間が出来上がることはありません。


 もし再現できるとしたら
 人は機械と同じになってしまいます。


 特に人間の心や精神については、まったく同じ状態を
 再現することなど不可能です。



■私たちは、自分たちの身体に
 再現可能性が無いことを認識していながら、

 再現可能性の無いことを非科学的として
 信憑性のないもの、誤ったものとして受け止めます。


 そのために、心や精神についての研究や議論が進まず
 心や精神について真正面から捉える議論が
 怪しいものと考えられてしまうのは大変残念であり
 また惜しいことだと思います。



 次回に続きます。