_/_/_/_/_/ 真善美メールマガジン No.049 _/_/_/_/_/_/_/_/

_/_/_/ 心を豊かにするためのヒントと
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_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 2008.03.09 _/_/_/


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心を豊かにするヒント
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■ここ数回にわたって、境界について考えてきました。


 繰り返しになりますが、

 宇宙の真理の元では
 すべては繋がっています。


 宇宙には初めから境界線などなく
 単に人間が頭の中で境界線を引いているだけに過ぎません。


 現代人が抱える不安や孤独感は
 この意図的に引かれた境界線ゆえではないか
 と感じます。



■特に我々日本人は、
 昔から自然との一体感、宇宙との繋がりを
 感じながら生きてきました。


 今でも地方に行くと
 そのような自然との一体感を味わうことのできる
 祭事や逸話が多く残っています。


 これは特定の宗教などではなく
 宇宙のなかに生きる人間として
 当然のように感じてきたことなのです。



■しかしデカルト以来の西洋合理主義では
 人間と自然の間に境界線を引き
 自己と非自己の間に境界線を引き
 一方が他方を管理し分析し、克服してきました。


 だからこそ文明は大いに進歩したのですが
 それによって、人間は自然から切り離された孤独感に
 苛まされることになりました。


 宇宙とのつながりを感じていれば
 物理的に一人でいても、孤独にはなりません。


 自分が宇宙の一部であるという
 絶対的な安心感があるからです。


 逆にそうしたつながりを感じることができなければ
 物理的に誰かと一緒に居ても
 或いは沢山のモノに囲まれていても
 孤独感が消えることはありません。



■だからと言って
 境界線を引く思考を捨て
 宇宙とのつながりだけを追求して生きることは
 現代人には難しいでしょう。


 現代社会においてそれを無理に追求しようとすれば
 誰かを傷つけることになるかも知れません。



■問題は、
 すべてに境界線を引く合理的思考と
 すべてはつながっているという真理を
 どのように融合するか、という点にあります。


 どちらか一方に偏るのではなく

 境界線を引くことで得られる合理的・論理的思考と
 すべてはつながっているという感覚的思考とを、

 矛盾するものではなく統合されたものとして
 捉えることが必要なのではないかと思います。



■そのためには、
 まずはあらゆる境界線を所与のものとして捉えず
 あるがままの宇宙を無心に感じることです。


 現代人は
 自然と触れ合う時間や
 静かに自己を内観する時間を持つことで、

 境界線が実は頭の中にしか存在しない
 という事実に気付くことができるのではないかと
 私自身は思っています。


 次回に続きます。