_/_/_/_/_/ 真善美メールマガジン No.045 _/_/_/_/_/_/_/_/

_/_/_/ 心を豊かにするためのヒントと
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_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 2008.02.10 _/_/_/


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心を豊かにするヒント
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■ここ数回にわたって、

 【陰陽の法則】

 についてご説明しています。



 陰陽の法則とは

 【森羅万象すべてに陰と陽の二面があり、
 陰と陽は善悪二元論ではなく、単に光の当て方の違いに過ぎない】

 という真理です。


 このように物事を二面から捉えることで
 すべてをあるがままに受け容れられるようになります。



■人間の歴史は
 境界線を引き、両者を対立させ
 一方が他方を克服しようとすることで発展してきた
 と言えます。


 善と悪、生と死、健康と病気、若さと老い、快楽と苦痛、
 正統と異端、強さと弱さ、富と貧、好意と憎悪。


 これらを明確に切り分け、一方を根絶することが
 特に西洋文明においては進歩と捉えられてきました。


 病気を無くし、苦痛を無くし、不老不死を実現することが
 人類の進歩である、という考え方です。



■しかしよく考えてみれば
 一見対立するこれらの要素は、実は連続したものであり
 一方が無ければ他方は存在しません。


 善と悪の境界、健康と病気の境界、若さと老いの境界を
 明確に引くことはできません。


 実際には両者に境界は無いにも関わらず
 人間が勝手に頭の中で境界を引いているだけです。



■そして勝手に引いた境界の向こうを
 克服すべき対象とし、戦いの対象にします。


 しかしそれらは決して
 完全に克服することはできません。


 完全に克服することができないのに
 克服することが善とされているため
 不満が恒常化されてしまいます。


 常に克服すべき対象が存在するため
 永遠に満たされることなく、
 欠乏感、不満感を覚えてしまうのです。



■大切なのは
 森羅万象すべてのことに二面があることを認め
 その両面を受け容れることです。


 この陰陽の法則については
 今後も引き続き議論していきます。



■実は、この陰陽の法則は、会計からも導かれます。


 決算書のひとつに、貸借対照表(バランスシート)があります。


 バランスシートのの左側には資産、
 右側には負債と資本が計上され、
 両者はバランスしています。



 資産は現金や商品などの「プラスの財産」
 負債は借金などの「マイナスの財産」
 と説明されることが多いので
 負債というとマイナスのイメージを持たれる方も多いでしょう。



■しかし、何故企業が現金などの資産を有しているかと言えば
 それは過去に資金を調達したか、自分で増やしたか
 いずれの理由があります。


 負債があるからこそ資産があるのであり
 負債を否定しては資産も存在しえません。


 負債を無くそうとすれば、資産も減ってしまうのです。



■一方があるからこそ他方が存在しうる。


 そのように、常に物事を二面から見る考え方は
 宇宙の真理であると同時に
 会計やビジネスの世界でも共通する真理です。


 こうした視点についても
 徐々にご説明していきたいと思います。